2012-02-05

【YOGA】アシュタンガヨーガ 【ヤーマ】【ニヤーマ】

『魂の科学』の著者、スワミ・ヨーゲンシヴァラナンダ氏はラージャヨーガにおける解脱の道を上級者向けの内容として『魂の科学』で指し示しました。この内容を、おもに瞑想を通して知覚できるようになるにはそれ相応の霊的資格が必要だと言ってます。師はヨーガの初心者のために『実践・魂の科学』(現在は実践・ヨーガ大全として改正版が出てます)を書いています。これはパタンジャリのヨーガスートラに書かれている8段階のヨーガ行法の1~5段階までの内容になります。この「初心者のためのヨーガ」または「解脱、アセンションに向かうための準備段階」としてどなような筋道があるのかを『実践・魂の科学』から、まとめてみたいと思います。
まずは1段階目の「ヤーマ」と2段階目の「ニヤーマ」について。

「8段階からなるヨーガ修行法とは、いわばそこに8つの階段が設けられているようなものです。」

パタンジャリの8段階のヨーガ

1.ヤーマ:禁戒(制限しなければならないこと)
2.ニヤーマ:勧戒(まもらなければならないこと)
3.アーサナ:座法(ポーズ、肉体の浄化と強化)
4.プラーナヤーマ:調気法(呼吸のコントロール)
5.プラティアハーラ:制感行法(感覚器官から意識を引き離すこと)
6.ダーラナー:疑念、精神集中(一つのこと、または一点に集中すること)
7.ディヤーナ:瞑想(瞑想)
8.サマーディ:三昧(真我と一つになる)  

前回のラージャヨーガにおけるアセンションの道で紹介した『魂の科学』ではこの8段階のうち、5段階からの内容が書かれています。

「禁戒(ヤーマ)と勧戒(ニヤーマ)(8段階のうちの1段階と2段階を指す)はヨーガにおいて最も基本となる修行法ですが(中略)非常に多くの偉大な先進修行者が、これらの最も基本的な両行法に熟達していなかったがために、解脱の境地に達することができず、遂には感覚器官を楽しませるだけの俗界の深みの中に落ち込んでしまっています。」

■1段階 禁戒(きんかい) Yama

心の平安を得るためには、他者とのエネルギーの交流の中に私達の存在が成立しているという事実にめざめ、自ら発する他者への行為を良好にする事が大切です。これは「出したエネルギーの質が、何らかの形で、同じ質のものが当人に帰ってくる」と云うカルマの法則を基盤にしています。

①非暴力(アヒンサ)仏教では不殺生戒
生きとし生けるものに無用な暴力、殺生をくわえない。
すると、害されなくなる。

②正直(サティア)仏教では不妄語戒 
言葉と行動を一致させ誠実なものとする。すると、信頼を得る。             

③不盗(アステーヤ)仏教では不盗戒
他人の物、時間、喜びなどを不当に盗らない。 
すると、豊かになる。

④梵行(ブラフマチャリヤ)仏教では不邪淫戒
性的エネルギーを適切にコントロールする。
すると、強健になる。

⑤非所有(アパリグラハ)仏教では不貪戒(または不飲酒戒) 
所有欲を克服し、ものに執着しない。 
すると、生の目的を悟る。

■2段階 勧戒(かんかい) Niyama
この地上において、本来の自己を実現するためには、日々の暮らしの中での良い生活習慣の積み重ねが最も大切です。この勧戒は、自分自身の生活態度を改善し、心身ともに霊性を高める五つの生活法則が説かれています。

①清浄(シャウチャ)
ヨーガにおいての清浄とは、外面と内面双方にお ける清潔さが求められています。肉体的な浄化法と心的な浄化法(慈悲喜捨)がそれにあたります。

②知足(サントーシャ)
与えられた環境・現状をまず受け入れ、感謝し肯定の姿勢から物事に対処していく態度です。 

③精進(タパス)
日常において自らに課した「行」や仕事の積み重ねによって心身を強いものにして目標の実現力を高めます。

④読誦(スヴァーディヤーヤ)
常に聖典を読んだり、真言を唱え、「生命の智慧」の理解と学習を怠らない事です。

⑤自在神祈念(イーシュヴァラ・プラニダーナ)
各自を守っているハイヤーセルフともいうべき守護神に、人生における気高い目的の達成を常に祈り願う事です。